教育施設ビル共用スペースの天井・壁にデザインされた特殊造作を担当させて頂きました。

基本形状の正三角形を始め、直角三角形、二等辺三角形、四角他、現場の壁や柱廻りの取合いに合わせた様々な形状、寸法でフルオーダー製作をしました。

90mmの高さを持たせた三角形のBOX形状は、見た目のシンプルさとは大きく違い、非常に難易度の高い製作工程です。高さ90mmの角接点も30°～90°に合わせたV溝加工で、表装のためにボード原紙付きは必須な条件です。

石膏ボード基本サイズ3✕6板では収まらない大きさや、角度の多い溝加工が難しいため、今回はコンピューター制御付きのNC加工機+手作業の角度調整で対応しました。

表装は木目調ダイノックシートを貼り、造作間の凹みラインには、照明がピタリと収まるように設計されています。今回の「ピン角精度」が肝になる角接点・異角度の多い立体造作でも製作可能にしたことで、石膏ボードの可能性を広げることに成功した事例です。

在来施工では不可能な形状が精度良く製作できる

軽量な石膏ボード製で下地へ簡単に留め付け可能

木工・金物・特殊内装材より安く精度よく製作できる

90°加工の他、H90mmの60°接点は、刃物を使い分けて加工をします。壁際端部の直角三角形は30°の加工も加わり、三種類加工でそれぞれ刃物が必要になります。熟練した職人が木目調ダイノックシートを丁寧に張り込みます。

一次壁には、予め木目目地テープを貼り、軽鉄スタッドでボックス内寸に合わせて下地を作ります。強力なウレタン系ボンドで圧着し、側面にビスを止め付け完了。”立体的に見える”とは一味違う、本物の立体を体感できるデザイン。柱取合いの複雑な形状にも現場採寸のフルオーダーで対応しています。

本製品はフルオーダー品として制作させていただきました。ご希望の場合はフルオーダー依頼からお問合せください。

フルオーダー依頼

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